ご挨拶

 


 

 相模中央化学研究所は、産・官・学とは異なる独自の基盤に立脚した研究機関として昭和38年に設立されました。一昨年4月からは公益財団法人として新しい第一歩を踏み出しましたが、昭和40年4月から研究活動を開始して以来、様々な紆余曲折を経て、今年は開所47周年を迎えます。この間、学術の深化や化学産業の発展に資する独創的な革新技術を生み出すために、特徴ある活性を有する新しい生物活性物質や高度な機能を有する新材料の創製研究(プロダクツ開発研究)、及びこれらの発明・発見を具現化する最先端の合成法や新手法の開発研究(プロセス開発研究)に重点を置いて、公益性の高い研究事業を積極的に展開してまいりました。幸い、各方面から厚いご支援を頂き、これまでに多くの成果を収め、内外から高い評価を得ております。

 一方、公益財団法人へと移行した上は、公益目的事業に添う法人運営の重要性を再認識し、旧法人時にも増して公益性を高める努力を払わなくてはなりません。そのために私共は、基盤とする研究事業で得られた成果を広く社会に還元すべく、逸早い特許出願や学会・討論会等での講演や学術論文としての投稿及び専門書等の執筆など従来に増して幅広い広報活動に意欲的に取り組みます。さらには、大学や企業の研究者を対象とした学術セミナーや講演会の開催などの技術交流活動や、将来の学術と技術を担う創造性豊かな人材の育成を目的とした近隣大学の大学院生や卒業研究生を対象とした教育活動などの公益事業を通して、公益財団法人としての責務をより一層積極的に果たし、学術や産業の進歩・発展に尽力してまいりたいと考えております。

 本研究所は、社会貢献への窓口を身近に持つ恵まれた研究環境の中で、研究意欲に燃える所員一同、豊かな発想を持って、これまで培ってきた有機合成化学分野の研究レベルをさらに高め、かつ生物学や医学、物理学、工学、コンピュータ科学など周辺分野の研究との融和を深めながら、大学や企業との円滑な連携を保ちつつ、その一方で差別化を図り、創立の理念の実現に向けて、自らの創意で語ることのできる創造性豊かな研究を遂行すべく日々研究に邁進してまいります。今後とも皆様からの一層のご支援、ご教示を賜りますことをお願い申し上げます。
 


平成24年4月1日 
所長 
平井憲次

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